、ふと、自分の隣りに座る少女の腕に出来ていた傷が目についた。
大きな、痕が残りそうなものでは無いけれど所々に出来た、傷。それは切り傷であったり、擦り傷であったり。痣も所々に合った。この調子なら、今は見えないが足も同じような状態なのだろう。

最近、(と、云っても1年くらい前から)の隣りであやとりをしているという少女はガープの元に行く様になった。それまで、の元に遊びに来る事が多かったのだがその回数は減り、会えば会ったでどこかしらに傷を作っていた。傷が出来るというのは、がガープの元に行っている理由が海兵として一端に戦える様になる為の訓練をしに行っている為なのだから、仕方が無い。
海兵になる、というのは自身が自分で決めた事では無いが、海軍に引き取られてきた時点で、その未来は決まった様なものだ。
だから、海兵としての教育を受ける為に……彼女はまだ、たった13歳であったけれど、(そう、から見ればたったの13年しか生きていない小娘なのだ)かれこれ1年程前から、訓練に出ていた。


それを彼女自身がどう感じているのかは、は知らない。
既に大きな目に見えない力で決まっている未来であるのだから、が足掻いた所で海兵にならなくても良いなんて事は、無い。だから、この事についてのの気持ちなんぞ誰も理解していなくても良い事項だ。



 けれど、まぁ、前からの事であったけれど、傷は気になった。
訓練で日に焼けたせいか自分程には白く無くなってしまった腕であったけれど、それに点々と瘡蓋が傷口に沿って伸びてたり、酷く打たれたのか腕の内側や二の腕の柔らかい所に鬱血してしまって出来た痣。丁度、訓練を終えてすぐにやって来た彼女の格好は普段と違う動き易さを重視した格好で腕が曝け出されるノースリーブであったから嫌でも気になった。

という存在は傷を負っても腹のウンケの屋敷蛇のお陰で躯がどれだけ傷付こうとも修復は可能だ。すぐにシュウシュウと音を立てて、傷口は塞がり、綺麗さっぱりその痕は無くなる。


けれど、は違う。
という少女は超能力という不思議な力を持っている。
物を触れずに宙に浮かせる事も出来れば、人の心内を知る事も出来る。遠くのものを見通す事も出来る。まだ、どれも完成されたものでは無いから距離や物体の質量に限度があるだけれど、それらを使う事が出来る。
しかし、それらが躯の傷を癒す訳では無い。

不思議な力を持っている。けれど、それだけ。それ以外は何ら他の、極普通の人間と変わらない躯を持った少女である。
だから、傷を負えばそれだけ痛い。治るのもに比べれば、断然遅い。
傷を負うのは、彼女がまだ未熟であるからの話。訓練を順調に積んでいけば、そう無能では無い限り、訓練で傷を負う事も無くなる。これでも、訓練を始めた当初に比べれば大分傷は小さなものになってきていたし、数も少なくなっていたが、あの厳しい訓練であるから後何年先になるかの話。暫くはまだ、彼女の躯に傷が出来るのを見なければならない。

それが、なんとなく嫌だった。



 何故、と問われれば少しばかり困ってしまうのだが、は嫌なのだ。の躯に、傷が増えるのが。
それはきっと、この少女が海軍に引き取られて来た頃から存在を知っているからかもしれない、とは思う。
今の彼女は、会った当時より背が高くなり、顔は相変わらず幼いままであったけれど、胸も…はこの事についてあまりコメントしたくないが、大きくなった。3年前、が10歳の時に出会った。その時はまだのが少しばかり背が高かったけれど、他は似たようなもの。

外見上は同じ世代の少女。海軍本部の奥で自分より小さな存在をは今まで見た事が無かったからか、親近感でも湧いたのだろう。
丁度、の守役に宛がわれたのは自分の監視役をよくするドレークであったから、は連れて来させて遊び相手にしてあげた。
すると、という少女はみるみるに懐き、守役の将校殿が執務に追われている時は一人での部屋まで覗きに来る様になった。自分の名前を呼び、自分の云った事に素直に頷き、時には尊敬の眼差しで自分を見る蒼髪の少女に、もなんだか、悪い気はしなかった。だからはそれを無下にする事もせず、自分を訪ねてやってきたら遊んでやったし、わざわざ何をするとが喜ぶのか考えたりもした。

それからずっと、の繋がり。


その繋がりを『友達』かと云われると、そうだ、と素直に頷く事はには出来ない。
友達というか、どちらかというと色々と危なっかしい妹を持った姉の心境のが近いのでは無いかとは今の自分の心境を思う。



 という少女は、勿論、海軍で関係を持っている人間は皆信じており、大概は友好的だが、その中でも特に信頼している人間、という部類の人間達がいる。その部類の人間に対するは、自分が一度でも信用してしまうとすっかりその人間を頼りきって、その言葉の全てを、その中に間違った情報が入っていても正しいものだと鵜呑みに理解してしまうのだ。
、それを一度やってしまってからは、をからかってドレークについての間違った情報は渡さないようにしている。
まぁ、という少女は人の心の動きに敏感な子供であるから、それの信頼を得てすっかり頼られるというのは他の人間に比べて難しい事だ。その証拠に、ドレークとはすっかり信用されているが、サカズキは信用されていない。(なんとなく、その理由はにも解った)

ドレークとの二人はきっと、その心に子供の様な純粋さがあるから、と思われるのだが、一人、が認知している中で一人だけ、どう考えても子供の様な純粋さを持ち合わせてはいないが、何故かの全幅の信頼を勝ち取っている男がいる。

ガープの補佐官、ボガードだ。あの男、何故か最近を構う姿をはよく見るし、で親しげに話し掛けている。(の親しげさは顔の表情ですぐに解るのだ)
あの男だけは信用してはいけない、と先日はあの男というのを正確に認知して理解したからこそ、出来ればをあの男から離しておきたいと思っている。
純粋でまだ恋愛にだって現を抜かしていない少女を汚れた心を持った男の手には渡させたくは、無い。

馬鹿正直に自分の云う事を信じる姿は少しばかり考えた方が良いとも思うが、可愛いとも思う。この気持ちを他の人間、まして男に理解させるのはなんとなく、嫌だ。
けして、恵まれた子供時代を送っている少女では無いが、それを悲観する事も無く、唯、純粋に今の生活を楽しい、と笑う姿は可愛いものだ。

と、まぁ。そんな事を思うから、どちらかと云えば友達というより、姉と妹、みたいな感じと云った所。
だから、は素直に「友達だよ」と云う事は出来なかった。





 けして、浅くは無い人間関係を構築しているのだから、その躯に傷が付くのは嫌だった。
けれど、それを止めさせる術はには無い。は『悪意の魔女』として海軍に囚われている身。恐れられているからこそ待遇が良いのであって、海軍の者では無いのだから、海軍の人間として此処に居るの事云々に口出しする事は野暮なもの。

まぁ、それでも少し自分が「この子をずっと遊び相手にしたいから、ぼくに頂戴」とでも云えば、海軍は遊び相手としての訓練を止めさせ、 の機嫌を損ねるのは厄介だからとその身を喜んでに差し出すだろう。
それで、をどう扱っても文句は云うまい。(嗚呼、でも、彼女の守役はに面と向って意見を云う人間であるから、その時はを止めてを救おうとするかもしれない)

自分達に利益があるから、と海軍はを引き取った。
という少女は超能力が使える。他の人間とは違う。『特別』だ。だから、この歳で此処、海軍本部の奥に居ても何も云われない。

けれど、その以上に特別なのは、だ。は『悪意の魔女』であり、『世界の敵』だ。
この世界の正義が正義である為に存在していなければならない存在。だから、海軍本部の奥、大将赤犬の傍に置かれて、監視されている。

同じ『特別』という言葉を用いても、両者は決定的に違っていた。



 解りきっている事。自分が口を出した所での未来は変わらない。自分が口を出して彼女を訓練から解き放ったとしても、後は、どうなる。
自分の遊び相手にと引き取った所で、年月が過ぎればと違い、は大人になる。その時、彼女は一体何を思うのか。
いずれはも今まで興味を示した相手と同じく、老いて、を置いて逝く。

、幾度となく体験しているが、置いて逝かれるのは嫌だった。恐怖でしかない。
けれど、どれだけその恐怖を克服しようにも、自分という存在は死なぬものであるし、人間は不老不死にはなれない。


そう云えば、世界の何処か…もう、何処で会ったのかも忘れてしまったけれど、は一度だけ、不老不死の魔物に会った。それの血を口にすれば、不老不死の命を得られるというもの。
本人はその伝承に大層うんざりして「人間なんぞ、もう関わりたくはない。出来れば私は死にたいさ、嘆きの魔女よ」などと口にしていた、が。(この魔物、果たして自分というものの価値を理解しているのか)

魔物の血は、適合者でなければ飲めぬという。例え飲んだとしても、次の瞬間には躯中を今まで体験したことの無い様な激痛が駆け巡り、助けを求める事も出来ないまま、その場で息絶えるのだ。
それは魔物の涙にも云える事であった。魔物の涙は人の傷を癒すが、それも紙一重。適合者でなければ、血を口にした際と同じ事が起こるのだ。
故に、魔物という不死の生物から不老不死の生物を作り出す事は理論上は可能であるが、それの成功例はほんの一握りすら無いという。そう、魔物が自ら口にしていた。

まぁ、とにかく。人間という生物は永遠の命を持つ生物では無い。
やがて時期が来れば、その躯は呼吸する事を止め、その躯は時と共に風化していく。
不老不死の薬など、迷信にしか過ぎぬ。あの不老不死の魔物の血を口にすれば、確かに永遠の命を得れるのであろう。
けれど、は自分という存在がこの世界に存在する様になってからという長い年月、自分以外の人間を模った不老不死の生物を見た事も訊いた事も無い。

死に対する恐怖から、人間という生物は不老不死に憧れを抱き、それを求めて幾度となく海へと繰り出した。
けれど、その術は手に入らぬまま、大海に散っていくのだ。手に入る訳も無いものを求めて海へと出る。なんと愚かな事か。
どれだけ求めたとしても、人間は不老不死を手に入れる事は出来ぬ。
だから、今現在、のその恐怖を克服する術をこの世界は持ってはいなかった。



 話は戻すが、を遊び相手にと引き取った所で、実の所、彼女の未来、人生がそれでどうなってもは構いはしない。
自分と関わった事でがどんなに酷い結末を迎えたとしても、は言葉は掛けるかもしれぬが、涙の一粒も落としはしないだろう。

の『魔女の悪意』は≪無関心≫だった。
人間とは欲深く、愚かで哀れな生物で、それが過ちを犯すのをただ傍観している、それがの『魔女の悪意』だった。
を気に入っているが、例え、自分の気紛れで彼女が命を落とす事になっても別に構わなかったし、止めようとも思いはしなかった。それはが自分自身で決めた道である筈だからだ。は過ちを犯す事を強要などしない。

だから、自身の決断で例えその出来事の真っ只中に自分という存在が居たとしても、彼女がそれで命を落としても、「ああ、君はここで死ぬのか」、と思うだけ。
自身が強要した訳では無いのだから、そこに罪悪感というものは存在しない。
人間とは欲深く、愚かで哀れな生物だ。だから、それが過ちを犯して死ぬとしても、それをは傍観するのだ。

それが、の『魔女の悪意』であったから。



 けれど、そう、は自分と関わった人間がどんな結末を迎えた所で感じるものはないのだが、を遊び相手に引き取って、肉体的苦しみから解放された彼女を彼女が死ぬその時まで遊び相手として置いておくのもまた一興かもしれないとは思ったが、同時に、という一人の少女が自分自身で道を切り開くのを傍観しているのもまた一興ではないのか、とも思った。

まだ、自分に比べればほんの少ししか生きていないまだあどけない表情の少女が自分で自分の人生を選ぶのだ。
これから先、きっと自分自身で自分の未来、人生を彼女が選択する、なんて事は他の人間に比べれば、随分と少ないものであるだろうが、それでも、海軍という組織の中で生きていく事を定められた人間ならば、組織の流れに身を任せていた方がいいだろう。
その少ない選択肢の中から、というちっぽけな人間という存在でしかない生物は、一体どんな道を選ぶのだろうか。

同じ傍観でも、の青い、宝石の様な輝きを持った瞳にはそちらのが幾分か魅力的に思えた。


そう考えれば、は余計、自分が口を出すのは間違った事だと思った。だから、の躯に傷が増えるのは嫌であったけれど、はそれを止めさせる事はしない事にした。ただの気紛れだ。



 ここまで考えてはふと、気付いた。
自分にしてはよく、そう、『よく』なのだ。よく、ここまで人の未来を案じて考えを巡らせたな、と。
ここ50年近くは世の動向に別段興味を示す訳でも無く、世捨て人の様な考えでこの世を生きてきた
まぁ、けれど。その間も自分の中で意味を成す人間達と交流し、その死を目の当たりにした事もあるのだから、他人という存在に全く興味を示さなかった、と云えば嘘になるが。

それが、まだ出会って3年程度の自分から見れば、そう、自分の生きてきた分にはまだ、到底、どうあがいてもそれに肩を並べる事など出来ない歳の、唯の小娘の未来を躯に出来た傷から案じている自分。
よく、他人の人生に踏み入る様な考えをここまで巡らせたものだ、とは自分に拍手を送りたい様な気分になった。
唯の気の迷いか。それとも、何か自分の心境を、考えを変えるものと、が出会ったのだろうか。





「ほら、出来たよちゃん!」

が思考の海に潜り込んでいたとは露知らず。笑顔であやとりで亀が出来たとに向かい腕を差し出す。その笑顔が、出会った頃に初めて見せた笑顔と寸分も変わらない事に、は小さく笑った。

「綺麗に出来てるねぇ。次は何を作るんだい?」

「そうだなぁ………じゃあ、盃作るね」

それは自分に対する何かの意思表示かい?との笑みは消えたのだけれど、白いベンチ、自分の隣りに座ってまた一から指を動かして紐を掬って引っかけたり渡したりするの顔の真剣なこと。
その姿には何も云わずにまたベンチに深く腰掛けると、手を小さく振り、赤いあやとりを取り出した。

「あれ?ちゃんもやるの?」

指を動かす事を止め、は隣りで紐を操り始めるを見た。見上げ返して、は云う。

「どちらが綺麗に出来るかで勝負だよ」

、盃を作る事で負けたくは無い。妙な意地がある。

「その後、きっとサカズキももうすぐお昼の休憩時間だから、ついでにディエスも呼んで今日は4人でお茶にでもしようか」

「え!?良いの?」

「うん。ぼく、久し振りに君となんだかゆっくり話したくなったのさ」

小さく笑うに、も釣られて笑った。
が好きだ。敬愛している。だから、からのお誘いは素直に嬉しい。

けれど、その表情から笑みはすぐに消え、は自分を見た。その様子に、は小さく首を傾げる。

「…でも、あたし訓練の後にすぐに来たからこんな格好だよ?」

予定よりも今日は訓練が早く終わったから、と最近顔を見せていなかったので終わると同時にの元に走って来た
訓練の際の格好と云えば、いつも海兵の制服によく似た黒色のズボンに同色のノースリーブの上着。おおよそ、お茶会にはそぐわない格好である。
けれど、そう格式張ったものをするつもりで無かったものだから、はそれを注意してはいなかった。

「嫌かい?だったら、着替えてきたら」

「うん。じゃあ、先に着替えて来ても良いかな?」

「良いよ。行っておいで」

あやとりを解くと、はそれを自分のズボンの腰ポケットに突っ込むとベンチから腰を上げた。
彼女が盃を作らなかった事に、なんとなくは安堵する。(まぁ、意味の違いなんてものは重々承知だ。けれど、嫌なものは嫌なのである)

小さく屈伸をすると、は振り向いて、に笑みを見せる。

「じゃあ、着替えるついでにドレークの執務室にも寄って呼んで来るね!」

その言葉に、は「おや、」と小首を傾げた。


の守役はドレークであって、その守役のドレークの執務室が普段、日中が居る場所なのだ。そして、はドレークをすっかり信頼している。
だから、この少女が更衣室を使っているとは考えにくかったので(そもそも、この男所帯の海軍本部で女用の更衣室がそう何処にでもあるものだとも思えない)着替えは勿論、ドレークの執務室に置いてあるとばかり思っていたものだから、は不思議に思ったのだ。

「君、更衣室使ってるの?」

「ううん。更衣室は遠くにしかないから、ボガードの執務室で着替えてる」

はい、ちょっと待て。今、おかしな人名が出てきませんでしたか、はい。出てきましたよね。今、出ましたよね。
訊いた言葉にショックを隠せないが腕を斜めに下げたものだから、指先に引っ掛けていた盃を作る途中だったあやとりはすとん、と膝の上に落ちた。

「……………なんで、なんでそこでボガード君の名前が出てくるのかなぁ!」

「え……?だって、ボガードが使って良いって」

きょとん、としたの顔はまさに子供のそれ。

「………それで君もなんで素直に使わせてもらっちゃうのかなぁ!!」

「え?だ、だって、ボガードの執務室ってガープ爺ちゃんの執務室の隣りだから、そこで着替えたら行き易いから……」

確かに海軍本部の奥を訓練着姿で殆ど毎日歩き回るのは気が引けるのだろう。けれど、だからといって。

「…………黒電伝虫とか映像電伝虫とかありそうなんだけどねぇ」

先日、がその性格をはっきりと認知したボガードという男なら、やりかねない恐ろしさがある。
寧ろ、既にやっている気がしてはならない。

「……?何か云ったの?ちゃん」

自分を覗き込む顔の、まだ幼いこと。
嗚呼、あれはこれが好きなのか、とは漠然と思う。
誰からも無条件で愛される様な顔立ちではないけれど、それでも喜怒哀楽のあるその顔は愛らしいとのではないかとは思う。時折、まだ随分と幼い子供のままの表情さえ見せるのだ。

嗚呼、あれはまだ、こんな幼くてあどけない少女を狙っているのか。
海軍は海賊を取り締まるより、まずは身内の犯罪者を取り締まるべきでは無いのか、とは海軍という組織に疑問を投げ掛けたい心持だ。(そこで、「お前の所も十分そうだろ」なんて面と向かって云える人間は此処には皆無である)


とりあえず、ここで着替えさせないのも不自然であるから、とは手を振ってが行く様に促す。

「着替えておいで。…但し、着替える時は周りにおかしな物が置かれていないかだとか、部屋の中で電伝虫が這ってないか確認するんだよ!」

「う………うん!」

最後の語尾の強さに、は一瞬怯んだものの、すぐに手を振ってその場から駈け出した。
(それからボガードの部屋に走って行くまでの間、は先程最後にが口にした言葉についてずっと考えていたのだが、それの答えを見つける事は出来なかった)

はというと、の去って行く後ろ姿を見送ると膝の上に落ちた赤いあやとりを仕舞い、ゆっくりとベンチから腰を上げ、サカズキの予定を訊こうと彼の執務室へと頭を抱えたい気持ちでぼとぼ歩いて行った。

「………とりあえず、サカズキに云って、『奥』に一番近い訓練場の傍に女子更衣室作ってもらうように云おう。それと、それが無理だったらディエスに君の着替えは絶対に君の執務室でさせるように、って云わないと…」



 やはり、どれだけ小難しく考えた所で、『友達』というよりも二人の間柄を表わすならば、『姉妹』の様な関係と表すのが妥当なのだ。
















*あとがき*

 尊敬するサイト『夜花』の一葉さんに捧げます、な相互記念小説です。
いや、本当に書き上げるのノロノロな人間で申し訳ないです……;;


 私の大好きな夢主『』ちゃんとウチの夢主のの関係ってどんな感じなんでしょうねー?とお話していた際に、「ちゃんはを妹みたいな感じで見ているのでは無いのか」、という意見が出まして、じゃあ、そんな感じですかねぇ、と。
なので、そんな感じで書かせて頂きました。
 最初は結構真面目な感じで二人の関係を書こうと思っていたのですが(事実、ウチのサイトでは今までで1番ありえないくらい前半に会話が無い/笑)なんでか知らないけれども、途中からギャグに路線変更されてしまいました。
……もう、アンタ出てくると真面目な話が真面目じゃなくなるんだから!!怖いよボガードッ!!!

  でもまぁ、シリアスなのより程々にアホいのがウチのサイトではないのかなぁー…と。
シリアスは一葉さんの所のシリアスがすごく良いので。…よし。私はギャグで頑張ろう(笑


 では。そんなこんなで一葉さんに捧げます。
一葉さんのみ返品・破棄、どんだけしてもらっても可です!




2009/12/03



*一葉感想*

いやぁ、貰ってしましたよ!!!どうしよう・・!!え、ちょ・・・かわりに一葉さんが送りつけたのと考えると、あきらかに神白さんが割りにあわない・・・本当ごめんなさい!!
ありがとうございます!個人的に、のりのりなリノハさんもスキですが、こういう人に対しての思いやりのある子も好きです。本当にありがとうございました!!!




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