※DIO様と息子四人+さんが全員仲良く館で暮らしてる設定。
セリフのみの小話形式



懐かしい


「あら、ドナテロ。おはよう、って言ってもあなた達にはもう夜よね。夕食…わたしには朝食だけど、一緒にいかが?」
「ありがとうございます。ところでそれは?何か…アルバム、でしょうか?」
「えぇ!ほら、前にあなたたちがディオの昔のことを知りたがったじゃない?自分の父親のことですものね、興味を持つのは当然だわ。写真がないかしらって探してたら昔ディオがジョースター家に来た頃からのものがあったからあとでみんなで見ようと思って」
「私が持ちましょう。あなたを煩わせてはいけない」
「まぁありがとう、ドナテロは優しいのね」


「…………」
「…………」
「…………なぁ、ヴェルサス……お前さァ、お袋の前で猫被んのいい加減やめろって」
「煩ぇなウンガロ!ジョルノにリキエルもンな胡散臭ェものを見るような目で見んなよ!いいじゃねぇか!俺があいつにどう接しようと!っつーかジョルノだって敬語じゃねぇか!」
「僕のは素です。というかいいんですか?ヴェルサス」
「あ?何が?」
「うっかり猫かぶりがバレてしまった時とか」
「ッハ、ンなヘマすっかよ。第一あののほほーんとしてるヤツが気付くわけねぇだろ」
「そうかなぁ…母さん、あれで結構鋭いところありますし……」
「だよなぁ、俺もロッズの正体あっさり見抜かれたし」
「俺なんて隠した注射器全部発見されてヴァニラアイスにガオンされたんだけど………」
「俺はテメェらみたいに油断なんかしねぇし詰めも甘くねぇんだよ」
「ヴェルサス、それただのフラグだからな」
「まぁ実際バレてあなたが焦ろうがなんだろうが構わないんですけど、僕が気にしているのは母さんが今までヴェルサスが自分には本当の姿を見せてくれていなかった、とか、嘘をつかせてしまっていた、ということにショックを受けるんじゃないかってことなんですけど」
「(ヌッっと)それにはご心配は及びませんよ、ジョルノ様」
「うわっ、テンレス!!びっくりしたぁ…」
「テンレスさん、あの、お願いですから突然数メートル先からスッっと移動して迫ってくるの止めてください。あぁリキエル!!大丈夫驚き過ぎてパニックを起こさないで…!!大丈夫ですよ!!」
「瞼が…!瞼が上がってこねぇよぉお!!!」
「これは失礼をいたしまして……何やらご兄弟で楽しくお話になられているようで、よろしゅうございますね」
「仲良くなんかねぇよ」
「(無視)それでジョルノ様、・ローゼ様がご次男ヴェルサス様の胡散臭い猫かぶりによってショックを受けられるかどうかのお話ですが……」
「(前から思っていたんですが、テンレスさんってヴェルサスのこと嫌いなんですかね……?)え、あぁ…はい。そんなことはないってどういうことです?」
「気付くもなにも、・ローゼ様は最初からヴェルサス様の猫かぶりを気付いておられましたから」
「……は?」
「以前DIO様が、やはりジョルノ様と同じように、いつかヴェルサス様のヒン曲がった本性と腐りきった性根に気付いてショックを受けるのではないかと案じられたことがございまして」
「親父酷ぇなオイ」
「俺…父さんに性格ヒン曲がってるとか言われたら落ち込むわー」
「ひんまがってるどころか歪み切ってますからねぇ、父さん」
「ってそんなことはどうでもいいんだよ!!ちょっとまて!あの女最初っから気付いてるってどういう……」
「えぇ、なんでも、『だってあの子の態度っていうか言動って、ディオが屋敷に来たばかりのころにそっくりなんですもの!懐かしくて見ていてとても微笑ましいわぁ』―――と」
「………ちょ!!まてヴェルサス!お前何スタンド出して…!!」
「ちくしょぉおおおおおお!!!穴があったら入りてぇんだよぉおおおお!!!!!」




仲間はずれ

「GE!紙吹雪に生命を与えて蝶々に!!」
「まぁ、奇麗ね!」
「ボヘミアンラプソディ!!(範囲・効果制限版)」
「あら、可愛らしい!七匹の子ヤギね!」
「集まれロッズ!!」
「まぁ、なんて不思議!!」

「………」
「………」
「………お、おれだって…俺だってアンダーワールドで掘ればなんか出て……!!」
「……(ぽん)止めておけ息子よ。お前の性質とこの場所(館)の特性上、出てくるのは白骨死体とかこのDIOを殺しに来た敵とかしか出てこない。あのファンタジー世界に対抗するのは無理だ」
「ちくしょぉおおおおお!!!!」
「………(俺などザ・ワールドではそもそも何も出来ん)」



髪の毛の色

「しっかしつくづくジョルノはずりぃよなぁー」
「なんですウンガロ。顔のことならあなただって絵師次第ではなんとかイケメンに見えなくないかもしれないという希望はありますよ」
「何のフォローにもなってねぇよΣつか顔のことじゃねーし!!」
「なぁジョルノ……ウンガロだって薬なんかやってなかったらこんな顔にならなかったんだ。心が弱かった過去は仕方ない…重要なのは未来なんだ!!」
「あー…リキエルもな?別にそういう話をしたいわけじゃねぇんだよ、あとヤク関係ねぇから、俺元々この顔だから。もう話逸れまくるから無理やり戻すけどよ、俺が言いてェのは髪のことだよ」
「「髪……あっ(察し)」」
「よし、違うからな!!!その「いつも帽子被ってるとは思ってたけど!」的な顔止めろ!!!」
「ようするに髪の色のことだろ?」
「さすがヴェルサス……ボケ二人とは違ェな」
「ッハ、当然だろ!っつ、かなんで同じ親父の息子なのにジョルノだけ親父と揃いの金髪なんだよ!」
「いや、でも昔は黒髪でしたし…この色になったのはある日突然なんですよ?」
「それが尚更ずりぃよなぁ。なんかジョルノだけ「特別」って感じじゃね?」
「まぁ五部の主人公サマだからな…俺らとは違うんだろーよぉ」
「ちょ、そんな言い方……僕だって、僕だって好きでこの色になったわけじゃないのに…」
「って涙目!!?悪ぃジョルノ!!ずりぃなんて言って悪……」
「どうせ嘘泣きだろーが。ウンガロだまされんなよ」
「ッチ……」
「舌打ち!!?さすが一巡前唯一漆黒の意思持ち疑惑のジョジョ!!」
「いや、でも金髪より黒髪の方が良かったっていうのは本心ですよ」
「何気に親父が知ったら傷付きそうなことさらりと言うんじゃねぇよ」
「あのネグレクトの心情なんてどうでもいいです」
「いや、でも金髪の方がかっこいいだろ?俺黒髪ストレートだからさー、そういう派手なの憧れるんだよなぁ」
「何言ってるんですリキエル……黒髪って、母さんとお揃いじゃないですか」
「「「……あ」」」
「くっ…僕だって、僕だってスタンド能力さえ目覚めなければ…!!っていうかスタンド能力目覚めて髪の色が変わったのって僕くらい…特別なんていらない…!!!普通が一番なんだ……!!!って、どこ行くんですかヴェルサス、財布持って…」
「ちょっとマツ○ヨ行ってくるわ」
「「「(染める気か!!!?)」」」




呼び方
・まだジョルノ達が暮らし始めて初期


「それではおばあさま、行ってまいります。今日はあまり遅くはならないと思いますので」
「えぇ、行ってらっしゃい。気をつけてね、それじゃあ一緒にご飯を食べれるのを楽しみに待っているわ」
「はい。たとえ敵対組織が襲撃をかけてこようが必ずおばあさまの食事の時間には間に合わせますので」

「あ、ばあちゃーん。館の地図のここ、ビリヤード室ってとこ行きてぇんだけどよぉ」
「あぁ、それならテンレスに案内させるわ。あなたビリヤードをするの?」
「んー…やったことねーけど暇なんだよ」

「おばあちゃん、何してるんだ?」
「あらリキエル。えぇ、今日の夕食後のデザートを作ってるのよ。この前マドレーヌを焼いたら皆美味しいって言ってくれたでしょう?」
「なんか手伝うよ。………パニック起こしたらごめん」


「…………なぁ
「なぁに?ディオ」
「お前、いい加減あいつらに自分を「祖母だ」と主張するの止めないのか」
「どうして?」
「……(あいつらがを「母」と呼べば少しはもこう…このDIOの妻になるとなしくずしになるのではないかと思うのだが……)いや、別に、気になっただけだ」
「ん?あぁ、親父とか。何してんだ?」
「ヴェルサスか。お前はを祖母と呼ばんのか?」
「あ?名前じゃまずいのかよ」
「わたしは構わないわよ」
「……本人がいいといってるならいい」
「(親父って完全にに尻に敷かれてるような……)第一、俺より若く見えるやつをばあちゃんなんて呼べっかよ」
「呼び方なんてどうでもいいのよ。皆がわたしを家族のように思ってくれていることが嬉しいの」
「………ま、まぁ……それにどっちかっつーと、ばーちゃんっつーか……お袋だろ」
「………!!?どうした!!?!!!己…ヴェルサス……このDIOの息子でありながらを泣かせるとはどういうことだ……!!?」
「は!!?ちょ…親父目がマヂ…!!!っつーかなんでいきなり泣いてんだよおい!!?」
「え?あら?あら……?ち、違うのよ?哀しくてないてるわけじゃないわ」
「だ!そうだ!!だからスタンドしまえ親父!!!」
「……で?どうしたのだ?(ゴオゴオオオオオオ)」
「と、とりあえず涙拭け!!な!!?な!!?」
「ご、ごめんなさいね…ただ、その、嬉しくて。わたしのような人間が誰かに母親と思って貰えるなんて……そんな大それたこと……」
「………」
「ヴェルサス、リキエル、ウンガロォオオオ!!!今直ぐをお母さんと呼べっ!!!!!」

ジョルノ帰宅後
「え!?母さんでよかったんですか!!!?それなら最初っから心の中ではそう呼んでますよ!!っていうか遠慮して呼べなかったんですけど!!ヴェルサスベネ!!」



マンモーニギャングスター


「なぁジョルノ……こんなこと言いたかねぇんだけどよ」
「なんですミスタ、改まって」
「いや、お前が仲間思いなのは前から知ってるからよ、まぁ今更マンモーニでもまぁ…百歩譲って構わねぇんだけどさ」
「ミスタに許して頂く理由はありませんけど…だからなんです?」
「お前が自重せず母親重視大事最優先しまくってるのってやっぱ、まずいだろ」
「?何故です?」
「いや……何故って、俺らはギャングなんだぜ?しかもお前はこのパッショーネのボスじゃねぇか。ディアボロからの恨みもある組織のボスなんだ。お前は強いしいつも俺らが警護してるからそうそうヤバイことにはならねぇだろうけど、手段を選ばない連中がお前のお袋を攫うとか何とかしたらどうすんだよ」
「……」
「上に立つヤツってのはそういうことも考えなきゃならねぇってことだろ?まぁ、結果は違ったがディアボロだってトリッシュを暗殺チームから守って自分の処に保護しようとしてたんだしよ……トップの人間の身内ってのはそれだけで危険なんだぜ?」
「………言いたいことはわかります。しかしミスタ、」
「お前がお袋さんを大事に思ってて危険な世界を教えたくねぇってのはわかるさ。行動を制限したくねぇ、窮屈な思いをさせたくねぇってのもな。でもまずは守れてこそだろう?なぁ、ポルナレフ」
「え?(そこで急に私に話を振るのか!!?)あ……あぁ……だが……(チラリ)」
「(ッスっとポルナレフを手で制す)いいんですポルナレフさん。ミスタの言う通りですね。僕が甘かったんです」
「ジョルノ……っへ、俺もちょっときつく言い過ぎちまったな。お前だってまだ15なんだし、お袋さんに甘えたい気持ちはわかるぜ」
「僕のためを思って言ってくださったんですよね。ありがとう、ミスタ。――そのまま親切心に甘えるってわけじゃないんですけど、まずは家のセキュリティ面を見直ししたいので協力してもらってもいいですか?」
「ん?あぁ、そうだな。スタンド能力者が侵入してきたって想定で対応策を練っておくのも重要だな!よし、任せてくれよ!元々俺は暗殺向きの能力だしよ!!!って言っても安心しろよ!怪我なんかさせねぇからよ!」
「ハハハ、ありがとうございますミスタ!それじゃあ今晩、うちの家に侵入してもらうってことで……ポルナレフさんもご一緒しますか?」
「…………い、いや、私は一緒に行っても役に立てないだろう(ガクガクガク)」


「ぎゃぁあああああ!!!何この鳥!!鳥!!!?凍る…!!!!足下から凍るぅううううう!!!!!!うぉおおお!!!ガオンって空間喰われたぁあああああ!!!!何だぁああ!!!?暗黒ホールにブルマの露出男がスタンバってんだけどぉおおおおお!!!!?」

「あー、やってますねぇ。はは、ミスタってばいい具合にうちのセキュリティに遭遇してるようで。何よりです」
「……ジョ、ジョルノ……一応確認するが、ちゃんとミスタは君の仲間だと説明してあるんだろうな?」
「ポルナレフさん。えぇもちろん。僕の組織の仲間だってことは話してあります。―――ただ僕が母さんを慕うことをあまり快く思っていない、とは言いましたけど」
「………ミスターッ!!!」

「瞼が!!まぶたがあがらねぇええええええええ!!!!!地面からなんか出てきたぁああああああ!!!!って、なんでケンシロウがいるんだよぉおおおおおおお!!!!!ジョルノォオオオ!!おまえんちお化け屋敷かぁあああ!!!!!??」

「かんたー、とか合いの手入れたほうがいいんですかね?」
「(知らない、私は何も知らない)」




FIN

(2013/11/30 09;57)