ASB小話
オールスターバトルリーグ


応援組

「っつっても俺らゲームに出てねぇしなぁ。オヤジやジョルノは……まぁ、寧ろ出てなきゃおかしい風潮」
「ちくしょー!同じDIOの息子だろ!!?毎度毎度なんでアイツばっか優遇されんだよ!!」
「なんでってそりゃ五部主人公じゃん、ジョルノ。おーい、リキエルー?お前さっきから黙ってっけど、どーしたァ?」
「…………父さんや兄貴や神父様も出るんだし、俺、精一杯応援しようと思ってさ、徹夜でこれ作ってたらなんか瞼が上がらなくて…」
「珍しくちゃんとした理由で上がらねぇんだな。よしよし寝とけ、どうせ出番のねぇ俺らは親父達の試合までヒマなんだし」
「っつかオイ!!?作ったって垂れ幕とかじゃなくて巨大ロッズきぐるみ……!!?これで応援する気か!!?って、誰が着るんだこれ!!」
「これ着てついでに作ったでっかい横断幕掲げてさ……きっと喜んでもらえると思うんだ…!!頼むよヴェルサス!」
「はぁっ!?」
「まぁ、そりゃあ、ンな罰ゲームみたいなことすんのは不幸選手権ぶっちぎり優勝のヴェルサスだよな!」
「……誰が着るかぁああああ!!!」
「あー、いざとなったらヴェルサスにロッズ喰らわせて無理やり着せるから」
「おぉおいリキエルッ!!てめぇ寝ぼけながらマジで寝ぼけたこと言ってんじゃねぇええええ!!!」



シード席

「…………………」
「…………………」
「……………(い、居たたまれねぇ……ッ!!!なんだこのシード席っつか控室ッ!!俺のご先祖様とその義理兄弟とか言ってっけど……DIOってあのDIOだよなΣ承太郎さんが話してたあのDIOだよなッ!!?なんでそんなんと同じ部屋に閉じ込められなきゃなんねぇんだよぉおおお!!!!)」
「………(うーん、何だか沈黙が気まずいなぁ…僕の孫の子供らしいジョウスケくん?はなんだか緊張してるみたいだし…よし!ここは年長者として僕から何か話題を振って……)ところでディオ、最近調子はどうだい?」
「お前から奪った身体の調子ならすこぶる快調だ」
「(重てぇえええええええええええええええええええ!!!!なんだよその返し!!嫌味か!!?嫌味なのかこの金髪ハートのオッサン!!)」
「ははは、それはよかった!」
「(よくねぇよ!!!あんた的にはOKなのか!!?)」
「フン、ジョークを真に受けるとは相変わらずつまらん男だな、ジョ↑ジョ↓ッ!」
「(ジョークΣさっきのあの重ェのがかΣイギリス人のジョークのセンスわかんねぇよ!!!)」
「ジョナサン、ディオ!―――まぁ、いい具合に微妙な空気ねぇ」
おばさん!!」
!一人でうろつくなと言っておいただろうが!!この会場には奇人変人変態が溢れておるのだぞ!!?えぇい!テレンスは何をしている!!の護衛はあいつの仕事だろう!!」
「テレンスはCMとかフィギアコレクションの管理で出番があるのよ。それにどんなに変わったひとたちがいたって、ディオ…あなた以上の(変)人はいないから大丈夫よ」
……!このDIOをそこまで信頼してくれているとは…嬉しいぞ!」
「(絶対意味違うと思う…)お、おばさん…相変わらずそうですね…」
「えぇ、久しぶりですね、ジョナサン。さっきジョージに会ったわ。あなたの応援に来たんですって」
「父さんが!?エリナも来てくれてるみたいだし、なんだか照れるなぁ……。あ、そういばおばさんの子供も試合に出るって聞いたけど…」
「ふふふ…よくぞ聞いたなァ!ジョ↑ジョ↓!とこのDIOの息子であり五部主人公のハルノが貴様の貧弱な子孫どもを蹴散らしてくれるわ!!」
「母さんとセットになりたい時だけ都合よく父親ヅラしないでください。場合によっては僕はジョジョ枠です。(ひょいっと後ろから)こんにちは、母さんの自慢の息子、ジョルノ・ジョバァーナです」
「へぇ!君がディオの息子かぁ……!あれ?でもディオの身体は僕のだし、そうなると僕の息子でもあるのかな…?」
「重要なのは血縁関係ではなく親子の絆、信頼だと僕は考えています。……そう!だから母さんが実母でなくても僕の中では無問題!!あ、でもジョナサンさんの身体であったおかげで母さんとの血のつながりも出来ましたのでその点では父に感謝しています」
「……もうどっから突っ込んでいいのかわかんねぇんだけど……!!とりあえずグループAの予選が始まるッスよ!!」
「あら、仗助いたの?」
「いましたよ!最初っからずっと!つかさんッ!なんでこのレジェンドコンビに挟まれて俺なんスか!!?俺なんて「結局能力も精神も成長しなかったよな…ジョジョのくせに」とか「ぶっちゃけ承太郎と康一に持ってかれたよな」「まぁ回復チートだけど…」とか言われてる主人公なのに…(言ってて哀しくなってきた)」
「そうね……シード枠、一部主人公全ての始まりのジョナサン、因縁のDIO…ときたら普通最後の一人は無敵の承太郎とかかもしれないけど……そうなったらこの控室はとっくに大破してるでしょうからあなたで一番無難だと思うわ。第一人気投票だし。承太郎よりもその他の悠像無像よりも、そしてわたしの愛するハルノさんよりもあなたの方が人気があったってことなのよ」
「………すいません俺なんかすごいカヤの外っつかアウェー感ハンパないんで、ちょっと出かけてきます」

「あら?あらあら…気を遣わせてしまったかしらね?」
「一応全員血のつながりのある親族なんですけど。まぁ仗助さんの席の分が空きましたから、僕らもここで観戦しましょうか、母さん」
「ハルノさんは予選があるでしょう?」
「えぇ。でも僕はグループDですから、まだ時間があります」
「それじゃあ皆で観戦しようか!うわぁ、なんだか楽しいね!家族揃ってスポーツ観戦なんて!」
「家族ってなんだ家族って!ジョジョォ!ハルノはこのDIOの息子!はこのDIOの妻だぞ!!」
「煩いですよ父さん、自称夫なんて言うだけ無駄なんですからいい加減諦めてください」
「WRYYYYYYY!!」


予選グループA観戦
「あ、ほら!始まるみたいだよ!えぇっと、このもにたぁっていうので観れるのかい?」
「このDIOやジョジョの時代にはなかったものだがな。おいジョジョ!貴様近過ぎるぞ!テレビモニターを観る時はもう少し離れて観んか!」
「なんだか、父さん……ジョナサンさんの前だと印象変わりますね」
「義兄弟ですもの。あなただってミスタやトリッシュさんたちと、リキエルたちの前とじゃ違うわよ」
「……そうですか?意識したことはありませんが…」
「うふふふ。えぇっと、Aグループはアブドゥルとホル・ホース、ハルノさんのところのブチャラティさんに、一巡後の私の甥っこジョニィね」
「そういえば僕と母さんは七部に出る話がサイトの本編で考えられてるみたいなんですけど、現時点では未発表ですので七部キャラについては知らぬ存ぜぬの方がいいんでしょうか?」
「そうね……わたしはとりあえず大統領さえ殴れればなんでもいいわ」
「……ね、ねぇディオ……七部で一体おばさんに何が……?」
「いや、七部設定はぶっちゃけこのDIOが死んでるルートだし私もよく知らんのだが……」





一部ディオ参戦決定!

「おめでとう!ディオ!」
「ふん、このディオが出ずして何がオールスターバトルだ……!当然だァア!!」
「……百年前の自分か……黒歴史を突き付けられてるような気分なんだが」
「未来の俺か!スタンドだがスタンドだか知らんが……!このディオの敵ではない!!」
「………」

※ディオ・ブランドー氏 全敗 

「WRYYYYYYY!!なぜだ!!!」
「あらあらあらあら……負けちゃったのねぇ…でもよく頑張ったね。偉いわ」
「こ、このディオを子供扱いするんじゃない!!!」
「貴様、の手を払うとは何事だァア!!」
「ディオ、昔の自分なんだから怒らないの」
「というか、母さん。僕らは表記でディオとDIOと分けていられますけど、母さんは両方ディオ呼びだと紛らわしくないですか?」
「そうかしら?―――それじゃあ、百年前の方は「かわいい方のディオ」でこっちの方は「きれいな方のディオ」って呼ぶ事にするわ」
「ちょっと待て!!可愛いってなんだ!!」
「なんか「きれいな」って聞くと奇麗なジャイアンみたいですね」



年齢疑惑

「なぁJOJO…」
「ん〜?なァに?シーザーちゃん」
「あのシニョーラってお前のじぃさんの伯母さんなんだよな……?」
「あぁ、さんな。エリナばあちゃんの話に何度か出て来た人で、確かにそうだけど?それが何よ?何々シーザーちゃんあーゆーのがタイプなの?止めとけってどのルートでも確実にこぶつきだから」
「いや、俺あぁいう見かけ大人しいけど内心腹黒タイプの女はちょっと……って、そうじゃねぇ。いや、リサリサ先生はまだわかるんだけどよ……お前のじぃさんの伯母さんなのにあの外見年齢って……実は波紋使いとかか?」
「………確かにエリナばあちゃんから見せてもらった写真だとばあちゃんたちが子供の頃からあの外見…人間なのか?…つか、何気にこの会場で一番年上なのってさん?」
「マジか……?いや!!柱の男がいるだろ!!」
「!!安心安定の超長寿一族…!!そういや紀元前からあいつらいるんだったよな!!」
「あ、そんな話してるタイミングよく…JOJOあそこにさんとカーズが…」
「ほんとだ。―――ん?」

「あら、カーズじゃない」
「なんだお前か。この時代まで生きていたのか?」

「「!!?知り合い!!?どゆこと!!?」」



配信なかったね

「…………七部のラスボスであるこの俺がなぜ……!!!?」
「残念ねぇディエゴ……恐竜のスタンドって一体化だし格好いいから絶対にバトルゲームは盛り上がると思うのだけれど……っていうか大統領いらないわよね。あんな巻き毛タンスの下敷きになっていればいいわよね」
「母さんそれドシャァ〜ンします。別にいいじゃないですかディエゴ。今回出なかったということは次回作があった場合「ファン待望の!!」とか「待ちに待った!」とか「満を持して参戦!」とかそういう煽りがつきますよ」
「でも結局今回出てるやつも出るんだろ。なんの慰めにもならないんだが……」
「リゾットも次回作は出るかしら……(ボソ)」
「!!っふ……そ、そうですね……えぇ!暗殺チームは今回ギミックのみでしたが……母さんが大切に思っていらっしゃるリゾット・ネエロは暗殺チームのリーダーですしジョジョ界でも上ランカーのスタンド使いですからきっと出ますよ!」
「おいジョルノ!?お前血反吐を吐きながら心にもないセリフを言うなーっ!!」
「ぐっ……だ、大丈夫ですよ……えぇ、問題ありません。パッショーネの総力を挙げて参戦を阻止…もしくは力及ばず参戦するようなことになっても……いや、寧ろそうなれば堂々と正面からリゾット・ネエロをぼこれると前向きにとらえます!!」
「リゾットの戦うところ……格好いいのよぉ。素敵なのよぉ。それが画面で見られたら嬉しいわぁ(ッポ)」
「か…母さん……!!僕は必ず…必ずあなたを取り戻して見せる…!!!何を犠牲にしても!!」
「おいジョルノお前それ七部時のセリフ!!!俺に向かって決意見せる時に言うセリフだろ!!」



FIN